「インテリアはまぐち」のネットショップをオープンしたのが2021年、立ち上げ後、すぐに私が担当として引き継ぎました。取り扱っているのは、主にサンプルなどのアウトレット品。週1回、インスタグラムでも商品を紹介しています。当時、オンライン展開は会社にとっても初めての試みでしたし、私自身もパソコンを使ったこともほとんどなく、最初は本当に右往左往。でも、わからなければ聞けばいいと思って、今まで突っ走ってきました。

2年経った今も、本当に試行錯誤の毎日です。当初はただ商品をアップしていただけだったんですが、あるときから「どうすれば買っていただけるのか」を考えるようになって、写真の撮り方や商品の見せ方、文字や写真のレイアウトを工夫するようになりました。若い方に何度も聞いたり、お世話になっているマーケティングの先生に教わったりして勉強していますが、なにせパソコンの使い方さえ知らなかったので、毎日、めちゃめちゃ大変です（笑）。

面白いのは、予想外の反応があること。きれいなショールームではなく、倉庫で撮ったものが意外と売れたりすることがあるんです。きっと値段以上にお得に見えるんですよね。こういう工夫が反応としてすぐに返ってくるのは面白いと思います。マーケティングの先生から「『型』がないのがいい」と言っていただけることもありますし、インスタグラムで「すてきなデザインですね」とうれしい言葉をいただいたこともあります。でも、自分ではまだまだできていないと思っていて、勉強の毎日です。

ネットショップに関わる撮影やデザイン、SNSでの投稿は、曜日を決めて作業しています。基本的に進め方を一任してもらっているので、ときには自宅で作業することもあるんです。やっぱりアップした商品の反応は気になりますし、デザイン作業も、乗ってくると途中でやめたくなくて。食事の支度そっちのけで仕事をして、家族に怒られたこともあります（笑）。でも、個人の裁量に任せてもらえるのは大企業ではできないこと。この会社のいいところだと思いますね。

まだまだ立ち上げ期ということもあって、リピーターのお客様は少ないのですが、「対応が良かったからまた利用したい」というレビューをいただいたり、購入したラグを敷いた写真を送ってくださったこともありました。また、昨年はインテリアはまぐちの実店舗で開催した「倉庫市」の告知をインスタグラム上でしたんです。そうしたら、数名の方から「行きました」というDMをいただいて。実際に来ていただけたのは本当にうれしかったですね。

ネットショップでもSNSでも、日本中のお客様と一対一で対話できることがECのいいところで、顔は見えませんが、だからこそ思いが伝わる気がしています。それに、もちろん私だけがECの仕事をしているわけではありません。実店舗との連携も欠かせませんし、早く届いてうれしい、梱包がきれいといったお声もあるのは、物流部のていねいな仕事があってこそ。これからも、みんなで少しずつ信頼をつくっていきたいですね。きっと、こういう誠実なやりとりを通してファンになっていただけるんだと思うんです。